日本林業はよみがえる
「日本林業はよみがえる」 梶山恵司 著 日本経済新聞出版社 2012/01/11
林業の基本政策として、収益性をあげることで所有者の関心を高め、整備意欲を引き出し、森林の多面的機能を発揮させる。 そのためには、伐採、搬出、木材マーケティングなどの森づくりから木材生産のプロセス全体にわたるマネジメント、専門知識、経験や技術が要求される。これらを支えるソフト、ハードの人材育成や、森林所有者に対するコンサルティング、林業関係者相互の連携を図るシステムなどが必要となる。
日本林業を立て直す
「日本林業を立て直す」 速水亨(とおる) 著 日本経済新聞出版社 2012/08/22
現役の、現場の、優秀な林業者の声が聴ける。
まえがき -からの抜粋:
日本の林業は今、瀕死の状態にある。木材消費のパイが急激に小さくなってきている。日本林業が変わるために、しなければならないことがいかに大変か私にはわかる。林業は森という生きものを相手にした産業だ。私が確信したことは自然と共生した林業は可能だということだ。
(目から鱗が落ちるトピックス)広葉樹の方が針葉樹より保水性が良いというのは間違い。実際は同じ。保水性は下草の有無で決まる。下草がないと水はねによる土壌侵食が激しい。
Front Runner 挑む-森林が紡ぐセルロースナノファイバー
「森林が紡ぐセルロースナノファイバーで強くて軽く地球に優しい材料」 矢野浩之 日経サイエンス 2016/03
セルロースナノファイバー 直径 4~20ナノメートル, 長さ 15マイクロメートルほど(ナノは十億分の一、マイクロは百万分の一)
2014年6月政府主導セルロースナノフォーラム;民間企業172社、研究機関数78 で立ち上げ。
2016年現在コストは、鉄鋼は約百円/Kg、カーボンファイバーは約三千円/Kg、に対して一万円/Kg
セルロースナノファイバーの適用分野は幅広く、透明なシートやパネルもできる。